こんにちは。
ワールドビジネスソムリエ合同会社代表の宮崎香理です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
本記事は子ども時代や子育てについての外国人の方々へのインタビューをご紹介しています。
「褒める」がもたらす効果は家庭だけでなく、職場でも非常に高いと私自身は感じているので、子育て中のご両親、また外国人を雇用されている経営者の皆様に少しでもお役に立てたら幸いです。
オフライン、オンライン問わず、ワークショップや講演を通して、褒めるメリットやアクティブリスニング(積極的傾聴)を広めていきたいと思っています。
褒め上手、受け取り上手な大人を増やして、微力ながら、日本中に笑顔が少しでも増やせたら嬉しいです。
なお、弊社のサービスは企業研修、コンサルティング、コーチングほか、全てオフライン、オンラインの両方からお選びいただけます。 お気軽にお問い合わせください。 *問い合わせ先は本ページの下にあります。
インタビューで知る!世界の子育て【台湾編】
前置きが長くなりましたが、「我慢強さ」や「謙虚さ」が美徳である日本人と比較して、世界の子育てはどうなのでしょうか。 子育て中のご両親はもちろん、外国人を採用されている、また今後採用を予定されている経営者の皆さんにとって、本インタビュー記事が何かしらヒントになれば幸いです。
第二十一回は台湾編です。Yさんは台湾の大学で日本語を専攻し、卒業後、来日。飲食店の店長や様々な仕事を経て、現在はアロマセラピストを目指し、勉強中の日本在住歴12年の35歳。スポーツ万能でアクティブ、そして笑顔が素敵な女性です。
Yさんのご両親は現在褒めてくれますか?
いいえ。あまり褒めてもらません。うちの両親はもともと子どもを褒めることはありませんでした。
両親が私が日本に来て、一人で頑張っていることを手放しに褒めてくれなかったのは、言ったら台湾に返ってきてくれないのではないかと心配していたからだと思います。ただし、店長になった際は「成果を出せて、いいんじゃない」と父は褒めてくれました。
小さいときはいかがでしたか?ご両親は褒めてくれましたか?
いいえ。両親に褒められた記憶がほとんどありませんが、成績がいいと父は褒めてくれました。学校の試験が近くなると、「いい成績を取るよう」にと父に言われたものです。
お父様はどのように育ててくれましたか?
教育熱心で成績が大事と考える父は完璧主義なところがあり、私たちにも厳しかったです。また父親は自分の言うことを聞き、自分の思うように私たちにして欲しいと考えていました。小学校の時は学校の成績は悪くなかったので、怒られることもなかったのですが、頭の良い人たちが集まる私立中学校に入れられた私は悪い成績を取ると父親に怒られたものです。私の小学校の担任はスポーツ推薦を勧めてくれましたが、父が私たち姉妹を通わせた中学校は夜間のクラスもあるような学校でした。通常の授業が終わっても、私はスポーツを行う暇もなく、朝から夜8時、9時頃まで勉強漬けの中学校生活を過ごしました。中学校の時が人生で一番苦しかったですね。
厳しい父でしたが、欲しいものを買ってくれたり、映画を二人で観に行ったり、末っ子の私を可愛がってくれました。
お母さまはどのように育ててくれましたか?
母親は放任主義で、成績が悪くても良くても、母は特に私に何も言いませんでした。他の家庭と少し違うかもしれませんが、学校については夫に任せるという感じでした。
一方で、3歳上の姉と私は小学校が終わると、バイオリン、ピアノ、バレエ、英語などの習い事に行っていましたが、「今日は何の習い事」などの管理は母がしてくれました。
両親は旅行会社を経営していて忙しくしていたため、私たち姉妹は習い事を終えると、近くに住む祖父母の家で毎晩ご飯を食べ、仕事を終えた母が迎えに来るのが日常でした。祖父母の家は徒歩3分くらいのところにあり、仕事で疲れた母と帰り道に話した記憶もあまりありません。
母が3年前に大病を患い、母を看病したり、住みやすいように家の片づけをすると、母から感謝されました。その時、私たちの距離が少し縮まったように思います。アロマセラピーを学ぶきっかけの一つの出来事ですし、母や家族にマッサージが出来ればいいなと思っています。
おじいさま、おばあさまには褒められましたか?
いいえ。祖父母からは学校のことも聞かれませんでした。孫と親しく話すことに慣れていなかったのだと思います。祖母は母に頼まれているから、毎日私たちにご飯を食べさせているという感じでした。姉と私はテレビを見て祖母のご飯を食べ、祖父母や叔母たちは大人同士で話して食べていました。
お父さまに褒められて、最も嬉しかったことは何ですか?
私は小学生の時、私はハンドボール部に入っていたのですが、私たちの学校が台湾北部の大会で優勝したんです。父に「すごいなあ」と、とても褒められたことが嬉しかったです。「この子のチームが1位を取ったんだよ」と父は親戚に自慢していました。
Yさんは友だちを褒めますか?
はい、褒めます。「今日、かわいいね」「今日、ナイスプレーだったね」などと褒めます。褒めたら相手も嬉しいし、笑顔になる。自信もつくし。ハンドボールの練習はとても大変でしたが、仲間と一緒に励まし合い、褒め合い、頑張っていました。
両親や祖父母に褒められることはあまりありませんでしたが、先生が私を褒めてくれました。小学校の担任の先生はハンドボール部のコーチで、勉強やハンドボールのことについて私をよく褒めてくれました。あの先生がすごく大好きでしたね。褒められた時の喜びを覚えているから、相手を褒めるといいのだなと思えました。
Yさんの友だちはYさんを褒めてくれますか?
はい。ハンドボール部の仲間が「良いシュートだね」などと褒めてくれました。小学校時代は学生時代で一番楽しい時間でした。中学校に行っても、小学校時代の友だちと遊んだりしていました。
ご両親はお互いに褒め合いますか?
私は両親が褒め合うのを聞いたことがないです。記憶にないです。両親は家でも経営する会社の話をして、もめている姿を見ていました。自分の親が仕事の話ばかりするのを見るのはあまり好きではありませんでした。
<お姉さんとはお互いに褒め合いますか?
3歳上の姉とは性格が全く異なることもあり、子どもの頃はあまり一緒に遊ぶことはなく、喧嘩をすることもありましたが、大学生の頃から仲が良くなりました。
小学校から高校時代は姉と二人でバイオリンやピアノを習いに行っていましたが、姉は上手に弾いていたので、「上手だね」と姉を褒めると、喜んでいるようでした。
先生は姉を褒めていましたが、私には逆で、「帰ったらもっと練習してね。お姉ちゃんみたいに」と言うので、それが嫌でした。姉と比べられるとやる気もなくなりました。
褒めることは大事ですか?
大事ですね。小学校の時に褒めてくれた担任の先生がいい思い出になっているように、褒められると自信がつくし、もっと頑張ろうという気持ちになります。頑張る原動力になると思います。
先生と友だちに褒めてもらえたから、私は褒められることの良さを知りました。
社会人になり、飲食店の店長になった時にも褒めることは生かされました。
会社で相手を褒めてうまくいった経験はありますか?
会社の先輩に教わったのが、「新人が仕事をうまく出来なくても、まずは褒めて、相手のやる気を出すこと」です。最初から、「やり方が違う」と指摘するのではなく、「よく頑張ったね。よくできたね。でもこうした方がいいよ」と言うようにすると、相手の反応が全く異なり、効果を感じました。褒めることは大事なんだなと改めて実感しました。
日本人の友だちはAさんを褒めてくれますか?
はい。日本人の友だちはお世辞かもしれませんが、初めて会う人は絶対「日本語が上手ね」とよく私を褒めてくれます。「日本に10年以上いるなんてすごいね」と褒められます。
また、アロマセラピーの学校の先生は「初心者なのにマッサージが上手ですね」など、褒め上手なので、「私はセラピストに向いているかもしれない。」「私は才能があるかもしれない」と自信を持たせてくれます。セラピストの人たちは見た目を褒めたり、マッサージをしながら話を聴いたり、褒め上手な人が多いかなと思います。
上司は褒めてくれますか?
はい。私が日本で初めて務めた会社の社長は日本で生まれ育った日本人と台湾人のハーフでした。「日本で一人で頑張っている」と私を褒め、従業員を気にかける優しい人でした。私たち外国人の気持ちを理解し、話を聞いてくれました。
引っ越しを手伝ってくれた上に、管理人さんへの挨拶の仕方など、日本の常識について教えてくれたり、ありがたかったです。日本でとても影響を受けた一人です。仕事でダメ出ししたり、私を怒ることはなく、私にどうしてこうしたのかをまず説明させ、自分が理解した上で、私にアドバイスをする上司でした。
また、仕事が終わると、上司が買ってきてくれた美味しいものを皆で食べながら、その日にあったことや改善策などを話し合ったりしました。
日本人の上司はいかがでしたか?褒めてくれましたか?
日本人の上司にあまり褒められた記憶はありません。目標を達成した時は褒めてくれましたが、それほど嬉しいと思いませんでした。達成の過程で褒めてもらえる方が嬉しいです。男性は女性の部下を褒めるのが得意ではないかもしれませんね。
子育て中のご両親、学校の先生だけでなく、外国人を採用する企業の人事部にお勤めの方や経営者の方にも本インタビューがお役に立てば幸いです。 私は組織や人に埋もれた資産を価値に変える活動をしています。 あなたのお悩みや課題に応じて、ビジネスソムリエとして最適のサービスをご案内します。
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