こちらは2014年2月に、私が某サイトに寄稿した記事を編集したものになります。
セミナーや研修ではお伝えすることが多いですが、弊社サイトでも「サンドイッチ」をご案内します。
突然ですが、皆さんはCompliment Sandwichをご存知ですか?
私は4 Personal Habits That Will Improve Your Business(あなたの仕事をより良くする4つの習慣)で知りました。著者のMiki Agrawal氏はこう書いています。
Basically, if you lead with something nice and end with something nice, then in the middle, you can say the criticism or basically anything you want.
意訳すると、批判的なことや本当に言いたいことを相手に伝えたいなら、最初と最後に何か良いことを言ったり、褒めたりしましょう、ということ。
Compliment Sandwich
2つの褒め言葉で本当に言いたいことをサンドイッチする
父親でもあるアメリカ留学時代の友人にCompliment Sandwichについて聞いてみました。
私自身はcompliment sandwichという言葉を一度も使ったり、聞いたりしたことはないけど、このテクニックは知っているよ。名前があることに気づいていなかったのか、忘れていたのかもしれないね。
興味深い点は名前を見聞きしていないにも関わらず、Compliment Sandwichのテクニックを理解しているということ。
実は、このテクニックは子育てにもマネジメントにも大いに活躍する素晴らしいものなんです。
この暗黙知を形式知化するためにも、どういったシーンで使えるかを具体的に見ていきましょう。
<良い例>
山本君、ご苦労さん。この企画書の構成はとても良くできているね。(パン)
ただ、もう少し具体的な数字が入っていると我々も説明しやすくなるな。(具)
構成はこのままで、詳細を入れてみてくれないか。君に期待しているよ。(パン)
山本君は気持ちよく上司の意思に沿って企画書を作ってくれそうですよね。
ポイントは具材を詰め過ぎないこと。

相手が簡単に理解し、行動に移すことができるように、シンプルなメッセージがお勧めです。
卵だけが入ったたまごサンドのように、伝えたいことは簡潔にまとめましょう。
続いて、悪い例も見ておきましょう。
<悪い例>
山本君、この企画書は話にならんよ。
具体的な数字が全然入っていないじゃないかっ。
実際に、このようなシーンを皆さんも遭遇したことがあるのではないでしょうか。ご自身がしたり、されたり、なんてこともあるかもしれませんね。
実際、私たち日本人の多くは無意識でやってしまいがちだと思います。
山本君はもちろん企画書を修正するでしょうが、さて、その完成度は?スピードは?上司への信頼関係は?
極端な例ですが、私たちの普段の会話はこちらに近いのではないでしょうか。
皆さんは、相手が聴きたいことを言わずに、言いたいことだけを言っていませんか。
相手が聴きたいことも言う!ここがポイントです。
さらに言えば、良い例をよく見てみると、企画書にどうして修正が必要なのかが明確です。そのため、山本君が気を利かせて、強調させたいところはフォントの色を変えたり、大きくしたりすることも期待できます。
何より、指導してくれた上司に感謝さえ覚えるかもしれませんね。
そうすると、信頼関係が構築されることも期待できます。
この人に付いていきたい!
もし、そう思われたいなら、ぜひサンドイッチコミュニケーション法をお試しください。
サンドイッチ法まとめ
これまで見てきたようにCompliment Sandwichは自分の主張を相手に聞き入れてもらうためのテクニック。建設的なコミュニケーションをしっかり身に付けて活かしていきましょう。
読者の皆さんの中にも、言葉は知らなかったけど、使っているよ、という方がいらっしゃるかもしれません。
私自身も何かを伝える前に、相手の現状を褒めることは意識的に行っていますが、褒め言葉でサンドイッチできているかというと、毎回できている自信がありません。
一方で、今回記事を書きながら、サンドイッチして言いたいことを伝えるメリットの大きさを考えて、私自身ワクワクしました。
言いたいことが相手に伝わらなければ、伝えなかったも同じ。相手が気持ちよく行動に移せて、はじめて伝わったということになると考えます。
褒めることやコミュニケーションをとることが得意な皆さんはもちろん、
上手に部下を叱れない上司の皆さん、
もっと部下のパフォーマンスを高めたい方、
社内コミュニケーション力を高めたい皆さん、
親御さん、
学校の先生、
ぜひ褒め言葉で言いたいことをサンドイッチしてみませんか。
今日から、意識してぜひ取り組んでみてください。
ご相談はお気軽に

褒めることがもたらすメリットは職場、教育現場、子育てなどに関わらず、非常に大きいです。
家庭や職場でご自身が褒められたことがないという方も多いかもしれません。
そういった場合は、褒める研修やセミナーを取り入れることをぜひご検討ください。
与え上手、受け取り上手に変身!「褒め+褒められ」慣れセミナー
講演依頼もどうぞお気軽にお問い合わせください。
info☆kaorimiyazaki.com
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ワールドビジネスソムリエ合同会社
代表 宮崎香理
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