こんにちは。
ワールドビジネスソムリエ合同会社 代表の宮崎香理です。
昨日は、歌舞伎俳優の中村獅童さんの講演を聴講させていただきました。
8歳から舞台に立たれているだけあって、生き様がカッコいい。
経営学者の米倉誠一郎氏も刺激を受けたとおっしゃっていました。
早速ですが、中村獅童さんから頂いた学びをおすそ分けします。
伝統とイノベーション
びしっとはかま姿できめて登場する中村獅童さん。
さすがお似合いですね。
その姿を撮影できなかったのが残念。
ですが、前から2番目の特等席で目に焼き付けました。
さて、中村獅童さんは1972年生まれで今年47歳。
8歳で舞台に立ち、芸歴は39年!
あの役はオーディションで得ていた!
歌舞伎役者にとどまらず、俳優、声優と活躍の場を広めてきた方。
映画ピンポンで演じた準主役のドラゴン役はなんとオーディションで得たとのこと。
30歳の中村獅童さんはこの映画で日本アカデミー賞、ゴールデン・アロー賞(映画新人賞)、ブルーリボン賞、日本映画批評家大賞、毎日映画コンクールの各新人賞5冠を受賞。
翌日には忘れる
章を貰えて、名前を知ってもらったという獅童さんは言います
「翌日には貰えたことを忘れて進む」
しびれます。
浸っている暇ないということでしょう。
まさに成功する人のマインド。
400年の歌舞伎
歌舞伎の歴史は長く、400年も続いています。
もともとは大衆向けのもので、身近な事件などが題材になり、良いものが今も残っているといいます。
残ったものにさらにバージョンアップをしているのが獅童さん。
型を破り、歌舞伎を進化させています。
ニコニコ超会議というイベントであの初音ミクと歌舞伎共演。
3年連続の開催とのことで、新歌舞伎の人気ぶりがうかがえます。
一昔前にオタクと言われていた5000人の観客を魅了しているのです。
「彼らはのりが良い」と獅童さんは言います。
この新歌舞伎は毎年進化しているそうで、観客席からは
初音ミクが本当に獅童さんと一緒に舞台に立っているように見えるそうですよ。
NTTの技術はすごいですね。
「ターゲットを変えると見せるものも変わる」
歌舞伎に興味関心がなかったであろう若い世代を見事に魅了した獅童さん、すごい。
伝統を守りながら、進化する
歌舞伎役者の中村獅童さんは6歳から日本舞踊を習っていたそうです。
どういうふうにして日本の伝統を守り、試していくか。
どこまでが伝統で、そのさじ加減は個性でありセンスだといいます。
自分との闘い
革新やイノベーションと呼ばれるものは歌舞伎に限らず、必要なことです。
が、伝統を進化させることはほかのどの業界よりも大変なことなのは簡単に想像が出来ます。
「やるのは大変。批判の声もある」
そうおっしゃる獅童さん。
以下、しびれるセリフ。本当にカッコいい。
「自分との戦い。ライバルは自分。強く、そして弱い自分がいる」
「キャリアとプライドを捨てる潔さを持っていたい」
「病気になり、いろいろ考える時間があった。若者に歌舞伎を知ってもらいたい」
「人生一度きり。信念を貫き通す」
「批判が気になる時期もあったが、気にすると前に進めない」
失敗したときに起き上がることが大切
「何歳になってもチャレンジを忘れない。失敗を恐れない」
「型を崩すのに勇気はいる?」の問いに
「成功することは大切なことだが、何度も失敗している。
失敗したときに起き上がることが大切。
そういう人が成功するのではないか」
必要とされなければ、自称●●
・人に求められる役者でいること
・お客様を呼ぶ
・必要とされる役者でなければ、自称役者
・役柄を演じるためにも自分の人生を深める。そうでないと、薄っぺらい演技になってしまうのではないか
100%成功はない
・今では夢は死語になってしまった。
・言い続けたら叶う。
・いつも課題が見つかる
・ダメだ。自信もない。だから、最低限の自信を持てるように稽古をする。
・役者はどこか傷ついてる方が良い。どこかはかない方が魅了できる。
演じること
獅童さんの計らいで、Q&Aの時間が設けられました。
いだてんで女優大竹しのぶと共演したことについて、質問されると
深すぎる回答が返ってきました。
・コミカルな芝居ほど真剣に演じる。
・ABCパターンまで考える
・音楽でいうとセッション
・相手次第
・動物的勘。
・演技のセッション
・現場でテストを繰り返し、出来上がる
・台本をさらにする
・初めて聴くかのように演じる
ビジネスと全く同じ。
演技でもABCの3パターンを用意するなんて驚きです。
また、皆さんは台本があるわけなのですから、相手が何を言うか分かっている。
その台本をさらにして、お互いが初めて聴くかのように演じれば、観ている側も自然と入っていけますよね。
目から鱗。
分かりやすい言葉で伝えてくださり、本当にこの人は素晴らしいと思いました。
歴史が動いた!
8月2日から26日、超歌舞伎が京都南座で演じられることに!
初音ミクと中村獅童が南座で同じ舞台に立つ日が来ました。
これまでは大きなイベントホールで5000人が超歌舞伎を観てペンライトを振っていました。
ついに、時代が動き、デジタルな歌舞伎が南座に見参。
「歴史が動く瞬間を観に来てください」とおっしゃっていました。
南座用に書き直しているそうですよ。
お近くの方はぜひ。
中村獅童さんの講演は期待以上で本当にワクワクしました。
獅童さんの攻めの生き方の根本にあるのは型だと感じました。
型があるから、敗れる。
型を身に着けずに、破るのはダメですね。
やはり基本あってのイノベーション。
何事も同じだなと思いました。
それにしても、偉大なことをなし続ける人のエネルギーはすごいですね。
同じ空間でそのパッションを感じられたことに感謝しつつ、
私も精進してまいります。
素敵な機会をありがとうございました。
私は組織や人に埋もれた資産を価値に変える活動をしています。
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