ワールドビジネスソムリエ合同会社代表 宮崎香理です。
最近は地方の温泉地も、外国人観光客で賑わっていますね。
旅行客に話を聞いてみると、日本へはリピーターで既に東京、大阪、京都などの大都市は観光しており、次は田舎や温泉を訪れようと思ったとのこと。
自然愛好家も多く、山登りやハイキングなども人気です。
何度も日本に足を運んでくれるなんて、嬉しい限りですね。
どうすれば、外国人客を呼び込めるの?という方は、Booking.com、Agoda、エクスペディアなどに掲載してみてください。予約が増えると思いますよ。
日本人観光客が減る一方で、外国人観光客が増えることはありがたいことですが、ここにきて、受け入れ問題が深刻になりつつあります。
フロントから仲居さんまで英語は必須。
さらに、大浴場の入り方、部屋の使い方、メニューほか、英語で伝えるといった課題はたくさん。
ご縁あって、最近、会席料理の英語のお品書きの作成をお手伝いしたため、今回は会席料理の作り方のヒントをお伝えします。
日本ならではの会食を楽しむ
外国のコース料理と同様、日本には会席、つまり和食コースがあります。
一泊朝食付きにして、夜ご飯は気軽に外食を楽しむ外国人客がいる一方で、日本通であるほど、一泊二食付きにして、旅館やホテルで夜の会席料理を楽しむ外国人も増えています。
日本人にとっても、美味しく豪華な旅館の食事は温泉と並んで楽しみのひとつなのではないでしょうか。
また、仲居さんによるおもてなしも楽しいひと時ですよね。
ですが、仲居さんが英語が得意ではない場合、どうすればいいか。
そんな時に役に立つのが英語のお品書きです。
最低限の情報があるため、たとえ、仲居さんと話が通じ合えなくても、外国人客に「今はこれですよ」と指差しによるコミュニケーションが出来ます。
ではどのようなお品書きを作成すればいいのか。
少し見ていきたいと思います。
日本語を日本語に翻訳する(かみ砕く)
会席料理のお品書きを読んでいて、理解できないことはありませんか?
翻訳の基本は日本語をまずは分かりやすい日本語にかみ砕くことです。
直訳しても通じないことがよくあります。
1.料理の写真を見る
2.料理長に日本語のお品書きで分からない点を確認する
まずはこの2点を行います。
3.シンプルでイメージしやすい英語に置き換える
日本語で理解した上で、短い単語に置き換えます。あれば、英語の似た単語を利用します。
特に調理の仕方がメニューにある場合、日本語でもわかりづらいため、読んだ時に、画像としてイメージが浮かぶようにします。
ちなみに会席料理はKaiseki (A traditional Japanese multiple course meal)と訳します。
英語と日本語を併記
外国人観光客はもちろん、仲居さんが説明しやすいように、日本語と英語を併記することをおすすめします。
例えば、左に日本語、右に英語といった具合です。
食前酒 Aperitif
先付 Appetizer
お造里 Sliced raw fish
焼き物 Grilled dish
煮物 Steamed dish
強肴 Main dish
釜炊きご飯 rice served in a small pot
味噌汁 Miso soup
香の物 Pickles
甘味 Dessert
お品書き詳細は地域や旅館によって異なるため、ここではいくつか例を挙げておきます。
食事 魚沼産こしひかり Rice Locally produced ”Uonuma-san Koshihikari ”
Locally producedを入れることで、地域の食材を食べられるという期待が生まれます。
焼き物 伊勢海老塩焼き Grilled dish Grilled spiny ”Ise lobster” with salt
spiny があると、とげのあるエビであることが伝わります。
蒸し物 かぶら蒸し Steamed dish Kabura Mushi(steamed fish with grated turnip on top
)
有名な料理をアルファベットで書くことも有効です。
茶碗蒸しも日本通の方にはそのまま通じます。
英語のお品書きにも忘れずに旅館名と料理長の名前は入れましょう。
きっと、宿泊客にとって、思い出深いものになりますよ。
また、下記の文章も付けておくと、何らかの理由でお品書きにある材料が仕入れることが出来ない場合に有効ですね。
Kindly accept our apologies in the event we are unable to make requested substitutions.
英語が話せなくても、お品書きがあると、顧客満足度は上がります。
ごあいさつ
外国人客のために、行うことが日本人客のためにもなることが実はあります。簡単なコミュニケーションがうまくいかないために、日本のお客様を待たせてしまったり、あわただしいサービスを提供してしまったり。はだしで歩くべきところを外国人客がスリッパで歩いているのを見たこともあります。
外国人客対応が遅れるほど、日本客の満足度が知らないところで下がっているということもありうるわけです。
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VOL.5 旅館の単価を上げる〇〇 逆にないと満足度が下がるものとは 印象に残るお品書きの作り方 もお読みください。
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