こんにちは。
ワールドビジネスソムリエ合同会社 代表の宮崎香理です。
皆さんはギルトフリーという言葉を見聞きされたことはありますか?
女性誌や商品のパッケージで見たことがある方も多いかもしれません。
今回は友だちに貰ったお菓子とともにギルトフリーについて考えたいと思います。
「香理ちゃんもこれなら食べられると思って」と手渡されました。
手書きのメッセージが貼られたおしゃれなパッケージに入っていたものは
おからクッキーとスナックボール。
何気なく裏返すと、
あ!
ビーガンって書いてある。(完全菜食主義者)
グルテンフリーって書いてある。(小麦粉不使用)
私向けだ!嬉しい。
さすが、私のこと分かってる~!こちらこそ感謝です。
ところで、2番目にギルトフリーとも書いてありますね。
では、ギルトフリーについて見ていきましょう。
ギルトフリーとは(ウィキペディアより一部抜粋)
ギルトフリー(Guilt-free consumption GFC)は、消費者が製品や商用サービスを購入するときに被る罪悪感の最小化に基づく消費のパターン。罪悪感のないという意味で、ビーガンの食文化などライフスタイルを背景にしたカルチャーでもある。
食文化の意味などではグルテンフリー、デイリーフリー、ストレスフリー、フェアトレード、トレーサビリティなどが主な要素である。日本でも2017年頃からチョコレートやスイーツを中心に注目をされ始め食文化全体へと広がっている。エコロジーとも繋がるところがあるが食についてはビーガン食を中心としている。
罪悪感の心理に寄り添う
日本ではギルトフリーという考えは主に食文化に見られ、ギルトフリーのスイーツなどが良い例です。
美味しいと感じられるたいていのスイーツにはどっさりと精製された砂糖が入っているものです。
レシピ通りにスイーツを作ろうとすると、まさに罪悪感が頭をよぎります。こんなに砂糖入れるの?とびっくり。一説では市販のスイーツにはさらに多くの砂糖が入れられているそうですが・・・。
一方で、海外では食にとどまらず、環境や動物にまつわる保護の観点からより広い商品やサービスに用いられ、ヴィーガンやベジタリアンと呼ばれる人との親和性が高いと言えます。
私の外国人の友だちの中にも、動物愛護や環境保護の観点から、ヴィーガンやベジタリアンになった人は多く、彼らは本革や毛皮のファッションアイテムや商品などを使いません。
売れるキーワードの「健康」と「ヘルシー」
私たち人間が持つニーズの一つに健康があります。
そのため、いつの時代もこの健康は売れるキーワードです。
テレビの健康番組でも特集された食材や商品が翌日スーパーから姿を消した、なんてことはよく聞かれます。
意識の高い人は年齢を問わず、健康を維持をするために、サプリメントを購入したり、運動をしたり、健康的な食生活を心がける傾向があります。
また、年齢が高まるにつれ、必然と健康への意識が高まりが増します。
そして「ヘルシー」はダイエット中の女性や体調や体形が気になる年代にも響く、定番のワードです。
そのため、ヴィーガンやベジタリアンの商品やメニューがダイエット中の女性や健康を気にする男性などに、「ヘルシー」「添加物が入っていなくて健康的」「罪悪感なく食べられる」「我慢しなくていい」「リモートワーク中で、運動量は減り、太る一方だけど食べたい」などと、好意的に受け止められやすいです。
企業にとっても、特に日本ではパイが少ないヴィーガンを大きくうたうより、健康食として売り出した方が利益にもつながるというわけです。また、専門店ではない限り、植物性のメニュー用のためだけの調理器具、皿、カトラリーなどを別に用意することは現実的ではないという提供側の課題もあります。
ギルトフリーのターゲット層
ギルトフリーのターゲット層は好きなものや美味しいものを罪悪感なく食べたい人たち。
中でも、スイーツに関しては、ダイエット中の女性や毎日のようにスイーツを食べたい女性がギルトフリーのターゲットになるでしょう。
食事面では糖質制限中の方、メタボなどで健康に気遣う中年男性などもターゲット層に入ってきます。
先の私の友だちは菜食主義者ではないですが、職場で残業中に小腹が空いた時に、インターネットでまとめ買いしたおからクッキーやコンビニで購入したスナックボールを食べているそうです。
私なら会社でも自作の玄米おにぎりを食べそうなものですが、友だちいわく、「周りの目もあるため、小さくて食べやすく、栄養価があって、美味しく、小腹を満たせるビーガンスナックが最適」なのだそうです。
消費者の心理をつくパッケージ
ヘルシー、低カロリー、低糖、オーガニック、ギルトフリーなどの言葉がパッケージに書かれていると、ターゲットとなりうる消費者はこれらの商品を「一般的な商品よりも優れている」と感じやすいでしょう。
一方、そのような言葉が書かれていない商品を「カロリーが高そう」、「健康的ではなさそう」と考える消費者がいても不思議ではありません。
このようにパッケージは消費者をその場で教育することが出来ます。
消費者が心の中で感じていること、「罪悪感なく、美味しいスイーツを食べたい」を後押しすれば、両者が棚に並んだ時、賢明な消費者は前者、つまりギルトフリーな商品を棚から選ぶというわけです。
ネット通販はもちろん、スーパーからコンビニまでどこでも買えるギルトフリーチョコ
最後に、最初にご紹介したスナックボールチョコを振り返ります。
こちらのチョコは2013年生まれ。
パッケージにもデザインされているパーソナルトレーナーのトムとカフェのシェフ、ルークの2人によって作られました。
88g入り以外に、コンビニでは33gの3個入りが買えます。
友だちは「3つ入りが空いた小腹にちょうどいい」と言っていました。
パーソナルトレーナーは言ってみれば、健康ナビゲーターのようなお仕事。
ダイエット中やトレーニング中に罪悪感なく食べられるのにも納得ですね。
デーツとカカオ使用で、砂糖や添加物不使用なので、まさに健康食。
ニュージーランドを2回訪れたことがありますが、これまで訪れた国の中でも、非常に健康意識が高いという印象があります。
小さな町を訪れても全く外食に困りませんでした。街中にはヴィーガンメニューがあるレストランも多く、ノンヴィーガンの友だちとストレスなく、過ごすことが出来、また訪れたい国の一つです。
私の友だちもそうですが、ギルトフリー商品はリピートされやすい傾向があります。
世界に羽ばたく日本発のギルトフリー商品が増えると、素晴らしいですね。
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