こんにちは。
ワールドビジネスソムリエ合同会社代表の宮崎香理です。
12月下旬から仕事で3週間滞在したドバイについて、何回かに分けてレポートします。
初回のドバイのいろはに続いて、今回はイスラム教と生活についてまとめます。
ドバイとイスラム教
アザーン
ドバイはイスラム教国家。毎日5回、アザーン(イスラム教の礼拝の呼びかけ)が聞こえます。私が出資および働いていたグローバルヴィレッジにはプレイヤールーム(お祈りする人の部屋)が設けられ、敬虔な信者はこちらで祈祷します。なお、ドバイミラクルガーデンや空港にもプレイヤールームがありました。いつでもお祈りができるように、いろいろなところにプレイヤールームは設けれているのだと思います。外でお祈りされているシーンを何回も見かけました。アザーンの放送やそういった光景も3週間も経たないうちに慣れました。なお、お祈りの前には必ず手足を清めるようです。金曜日になると、私が住んでいたレジデンスのプレイヤールームの足洗い場は多くの人でごった返しいていたそうです。(毎週金曜日は教会に通っていたのでその光景を見ることは一度もありませんでしたが、足洗い場は日本の銭湯と似ています。(画像は空港にあったプレイヤールーム。左が女性用、右が男性用)
カンドゥーラとアバヤ
民族衣装であるカンドゥーラ(男性、白)とアバヤ(女性、黒)。
女性は肌を見せることはご法度のため、ゆったりとしたアバヤと言われるワンピースを着用して外出します。
中に着る洋服や足元は人それぞれ。セックス・アンド・ザ・シティという超人気ドラマでアバヤを脱ぐシーンがありましたが、派手な衣装が印象的でした。
また、髪はシェーラと呼ばれるスカーフで覆います。スカーフで髪を覆うだけのスタイルが最も多いようです。
左の画像は目の部分があいた顔を覆うニカブを身に着けた私です。この他、顔を完全に覆うスタイルもあります。
このようにUAEのイスラム教徒の女性はおしゃれが制限されているため、一般的に「目元のメークが濃く」「ブランドバッグ愛用率が高く」「ネイル愛用者多い」ようです。カラーコンタクト、つけまつげ、アイメイク用品の市場はかなり熱いと言えるでしょう。また、最近ではイスラム教徒をターゲットにしたファッションブランドも出てきたことはとても興味深いです。
バスも電車もビュッフェに並ぶことさえ男女別
初めてマレーシアで電車に乗ったときに、女性車両があり、日本と同じだなんて思っていましたが、その理由はもちろん異なります。ドバイでは電車だけでなく、バスも前後で男女に分かれています。バーの手前が女性、その奥が男性用の席。ICカードをタッチして乗車しますが(現金のみでは乗車不可)、ちゃんと前と中央の2か所に読み取り機が設置されています。
ページ上でもご紹介したように、プレイヤールームはもちろん男女別で用意されています。
左の画像はドバイデザートサファリのキャンプ場のビュッフェ待ちの様子。光って見えづらいですが、左は女性、右は男性の列です。
多い親日派
ドバイのグローバルヴィレッジのブースに立っていて、とてもありがたかったこと。それは親日家の方が驚くほど多いことです。彼ら、彼女らはアニメや漫画から日本語を学び、また大学で日本語を専攻するなど、日本についてとても興味を持っています。私は海外であれほど多くの現地の方から「どういたしまして」と言う日本語を聞いたことがありません。
浴衣姿の私をつかまえて、「写真を一緒に撮って」と毎日お願いされましたし、「初めて日本人と話した!」と感激する人さえもいらっしゃいました。自己紹介を日本語でしてくれる人もたくさん!20代の若者を中心に、大人や小学生の子供まで、日本大好きさんと触れ合うことが出来ました。
一方で、中国についての反応はいまひとつでした。中国パビリオンは大盛況ですが、「中国製は不良品が多い」「日本製は安心」と受け取っている人が多い印象を受けました。東洋人はみんな同じ顔に見えると言いますが、私たちが日本人とわかるやいなや、露骨なまでに対応が良くなることもしばしば。(あくまで私個人の感想です。お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。)
ドバイ進出を考えられている企業はぜひ現地に足を運び、その目で確かめ、現地の方々と交流を求められることをお勧めします。
イスラム教と文化については、まだまだ追加していくこともあるかもしれませんが、今回はここまで。
次回はドバイで証券口座の開き方をレポートします。
どうぞお楽しみに。
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