こんにちは。
ワールドビジネスソムリエ合同会社代表
MBAマーケティングコンサルタントの
宮崎香理です。
3月末から6日間滞在した中国上海について、何回かに分けてレポートします。
今回は上海におけるエリアマーケティングを考えます。
エリアマーケティングとは
簡単に言うと、各地域に合ったマーケティングを展開することです。
よく知られているところでは、関東、東海、関西で同じ商品でも味付けを変えるなどです。
地域によって、驚くほど好みが分かれていたりします。
派手なアレンジが売れるのは大阪ではなく●●
例えば、以前、デパートの展示販売などで携わっていたフラワーアレンジメント。
東京で受けるアレンジメントを名古屋や大阪で販売するとどうなるか。
地味だと思われて売れない。
では名古屋と大阪はどちらが派手だと思いますか?
大阪?
ではないのです。
花の生産高が高い東海の方が花そのものが身近なためか、派手目なデザインの方が売れるんです。
これはもう市場の声なのだから、求められているものを届けるのが売り手の務めです。
花を贈る粋な男性が多いのは東京ではなく●●
ちなみに、男性の購入者、購入率が最も高かったのも名古屋でした。
男性に話を伺っても、女性に花を贈ることに抵抗がないようでした。
このように、エリアを制する者は市場を制するといっても過言ではありません。
そして、エリアマーケティングは大手だけの戦略ではありません。
本記事があなたの地域における特性を考えるきっかけになれば幸いです。
上海で一番最初に目にした日本のコンビニはセブンイレブンではなく●●
海外で一番多く目にするおなじみのコンビニと言えば、セブンイレブン。
もちろん、上海にもありましたが、セブンイレブンより多く目にしたのはファミリーマートでした。
上海の浦東空港から時速400キロ以上のリニアモーターカーに乗り、地下鉄乗り換えのために、外に出た時に初めて目にした日本のコンビニ。
それは全家。Family Martです。(画像店舗)
私たちが持つ上海のイメージは10年前のものだった?
中国にどういうイメージをお持ちですか?
私たちの多くが持つ中国や中国人のイメージは10年位前のものなのかもしれません。
また、別の回でもご紹介したいと思いますが、上海には昔ながらの街並みもありますが、全体的には洗練された大都会です。
そんな上海だからこそ、Family Martを始め、セブンイレブン、ローソンなど、日本のコンビニ各社がこぞって出店しています。
中国にも地元のコンビニはありますが、日本のコンビニの方が清潔で洗練されたイメージがあり、上海には日本のコンビニの方がマッチしますし、ニーズも高いです。
外国資本の店もありますが、ここではシンプルにFamily Martが中国人に人気の理由をエリアマーケティングの視点から考えてみます。
日本と中国のFamily Martの大きな違い
ずばり、パンの陳列棚の場所です、
上海のFamily Martでは、入り口から見えるように、自動ドアの近くにパンの棚があります。
なぜか?
その前に下記の画像をご覧ください。
中国人はパンが大好き
昨今、日本人の米離れが問題になってますが、上海のパン屋もどこも人気。
駅の構内にもおしゃれなパン屋があるくらいです。
味ももちろん美味しいです。
ちなみに私は別のベーカリーで食べたパンが美味しかったので、そこのクッキーをお土産に買いました。
初めて、中国のパン屋に出会ったのは留学先のオーストラリアのメルボルンでした。
当時好きだったメロンパンに似たパンを食べて、感動したことを覚えています。
初めての異国の地で日本の味に出会い、幸せを与えてくれたのはパンでした。
上海で、留学時代に記憶されていた中国のパンのクォリティの高さがよみがえりました。
中国を制すには美味しいパンが欠かせない!
パン屋に並ぶくらいパンが身近なお国柄ですから、コンビニでも美味しいパンで惹きつけるに限ります。
ちなみに上海のベーカリーのパンは200円代からで日本よりも割高です。
ここでは上海の方が日本より物価が高いことだけ、把握しておいてください。
Family Martの超熟は一方、日本と同じ位の価格で、お手頃でした。
日本と言う安心ブランドも手伝ってか、コンビニパンでありながら、十分魅力的な商品になっているようです。
先にあげた陳列棚のパンも割と売れてなくなってますよね。お昼過ぎの撮影だった気がします。もちろん、菓子パンやお総菜パンも売られています。
コンビニ×イートイン
最近、日本でも見かけるようになったコンビニ内にある飲食スペース。
中国では朝食を外食する人も多く、一般的にはおかゆを食べるようですが、昨今では朝からマクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキンなどのファストフードを食べる若者も多いようです。
そのため、KFCはなんと7時台から開いていたりします。
もちろん、マクドナルドも朝早くから開いています。
伝統的なおかゆやファストフードに勝つにはイートインスペースが欠かせません。
*現地で知り合った中国人曰く、屋台は警察の取り締まりにより、上海では減っているそうです。
そんな背景もあり、イートインスペースは大繁盛。
まだまだ飲食スペースが全店舗にあるわけではないですが、地域に合った食生活に合わせた展開の一例です。
*上海のファミリーマートは日本系と台湾系に分かれ、もともとイートインは同じく朝食を外食する台湾のアイデアのようです。ビジネスにおいては、どこと組むかも大事ですね。
ファミリーマート以外にも、セブンイレブンやローソンにも人が入っていましたし、価格的にも手ごろで、安心感があり、洗練された日本のコンビニは今後も上海をはじめ、中国で増えていくと感じました。
上海×コンビニ×エリアマーケティング
いかがでしたでしょうか。
私たちの身近なコンビニにおけるエリアマーケティングをご紹介しました。
地域ならではのお客様の声に耳を傾けたらもっと売上が伸びますよ。
データ分析やアンケートも必須です。
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海外に出かけたら、なぜ流行っているのか
なぜ人が入らないのか、ぜひ考えてみてください。
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成功につながるアイデアにつながると私は思っています。
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